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DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

池井戸 潤

独自に収集した評価データで選ぶ、"本当に愛されている小説"のランキング

PROFILE

岐阜県加茂郡出身の小説家。慶應義塾大学卒業後、三菱銀行に入行し、1995年に退職。その後コンサルタント業やビジネス書執筆を経て、1998年に「果つる底なき」で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビューした。元銀行員としての経験を活かした金融・企業小説を得意とし、銀行や中小企業を舞台に、そこで働く人々の姿をリアルに描くことを創作の核としている。2010年に「鉄の骨」で吉川英治文学新人賞、2011年に「下町ロケット」で直木三十五賞を受賞。半沢直樹シリーズや花咲舞シリーズ、下町ロケットシリーズなど多くの作品がテレビドラマ化・映画化され、幅広い読者に支持されている。企業の不正や組織の矛盾に立ち向かう人間を痛快に描くエンターテインメント作家として、日本を代表する存在のひとりである。

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ランキング

1下町ロケット

下町ロケット

2010年刊行

18,769pt

TOTAL SCORE

宇宙工学研究の道に挫折し、東京・大田区の町工場を継いだ元研究者の社長が主人公。取引先からの突然の契約打ち切り、競合他社からの理不尽な特許侵害訴訟、そして銀行からの融資拒否と、会社は倒産寸前の崖っぷちに追い込まれる。そこへ、国産ロケット開発を推進する巨大企業・帝国重工が、自社技術の核心に触れる特許を20億円で買い取りたいと迫ってくる。資金難のまっただ中、その申し出を断り、逆にエンジン部品そのものを供給させてほしいと逆提案する社長の姿勢は、社内外で激しい対立を生む。「一度挫折した男の再戦の物語」であり、「戦いの決め手はおカネでも技術でもなく、プライドだった」と読者を驚かせる展開が待ち受ける。日本のものづくりを支える中小企業の意地と誇り、そして仕事は単なる金稼ぎではなく「夢であり矜持である」というメッセージが全編を貫く、直木賞受賞の感動作。

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絶賛9,459
好評4,920
普通1,363
不評194
酷評173

TOTAL 16,109 reviews

2半沢直樹 3 ロスジェネの逆襲(改題: ロスジェネの逆襲)

半沢直樹 3 ロスジェネの逆襲(改題: ロスジェネの逆襲)

2012年刊行

15,889pt

TOTAL SCORE

銀行の花形部署から子会社の証券会社へ、左遷同然の出向を命じられた主人公。しかし彼は腐ることなく、出向先でも持ち前の信念を貫く。そんな矢先、IT業界を揺るがす大型買収案件が舞い込んでくる。巨額の手数料が見込める千載一遇のチャンス。ところが、親会社である巨大銀行が、卑劣な手段でその案件をまるごと横取りしようと動き出す。追い詰められた主人公は、就職氷河期を生き抜き世の中に不満を燻ぶらせる若き部下、森山とともに反撃を誓う。団塊、バブル、ロスジェネという世代が入り乱れる熾烈な企業戦争の中で、二人が繰り出す秘策とは何か。「正しいことを正しいと言えること、それだけのことだ」という一言が物語の核心を突く。人事という名の圧力にも屈せず、組織の論理と真っ向から戦う姿は、働くすべての人への力強いエールとなる。世をすねた若者が仕事の本質に目覚めていく成長譚としても読み応え十分の、痛快エンターテインメント作品。

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絶賛6,890
好評3,757
普通1,062
不評225
酷評126

TOTAL 12,060 reviews

3空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

2006年刊行

15,013pt

TOTAL SCORE

走行中の大型トレーラーから外れたタイヤが、歩道を歩いていた若い母子を直撃した。一人の命が奪われたこの事故で、トレーラーを所有する弱小運送会社の社長・赤松は、突如「容疑者」として世間から指弾される立場に追いやられる。製造元の巨大自動車メーカー・ホープ自動車は、整備不良が原因と主張して譲らない。しかし、丁寧な整備記録が残されていた赤松には、到底納得できなかった。真相を追う赤松の前に立ちはだかるのは、大企業の厚く冷たい壁だ。取引先は離れ、銀行は背を向け、子供はいじめに遭い、家族からも孤立する。絶望の底に沈みかけたとき、週刊誌記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。リコール隠しという組織的な不正の疑惑が浮かび上がる中、証拠を持たない赤松は、それでも歯を食いしばって闘い続ける。「日本人が愛する勧善懲悪が、幸と不幸のジグザグプロットに沿って怒涛の如く進んでいく」という読者の声が示すとおり、一気読み必至の企業エンターテインメント巨編。

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絶賛5,700
好評3,578
普通865
不評69
酷評22

TOTAL 10,234 reviews

4半沢直樹 4 銀翼のイカロス(改題: 銀翼のイカロス)

半沢直樹 4 銀翼のイカロス(改題: 銀翼のイカロス)

2014年刊行

14,382pt

TOTAL SCORE

出向先での激戦を制して銀行本部に返り咲いた半沢直樹に、頭取から重大な指令が下る。破綻寸前の巨大航空会社、帝国航空の再建だ。ところが政権交代により誕生した新政権の国土交通大臣が私設の再建チームを発足させ、銀行に対して500億円もの債権放棄を一方的に要求してくる。根拠なき力技による無茶な御達しに対し、半沢が断固ノーを突きつけると、お国の圧力だけでなく銀行上層部までもが敵に回り、まさに四面楚歌の状況に。そんな中、半沢は行内に深く隠蔽されたある問題に気づいてしまう。政治家と銀行の癒着、利権をめぐる暗躍、そして組織の闇。敵に回す組織の規模がかつてないほど巨大だけに緊張感は満点だが、結論ありきの検討ではなく、白紙から愚直なほど真っ直ぐに正しい結論を導き出す半沢の姿は、読む者の胸を熱くする。勧善懲悪のラストには、何とも言えない爽快感が待ち受けている。

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絶賛5,871
好評3,399
普通1,154
不評185
酷評213

TOTAL 10,822 reviews

5半沢直樹 1 オレたちバブル入行組(改題: オレたちバブル入行組)

半沢直樹 1 オレたちバブル入行組(改題: オレたちバブル入行組)

2004年刊行

13,807pt

TOTAL SCORE

大手銀行にバブル期に入行し、今では大阪西支店の融資課長を務める半沢直樹。支店長命令で強引に通した五億円の融資先があえなく倒産し、その全責任を半沢に押し付けて保身に走る上司。四面楚歌の状況で追い詰められながらも、半沢は巨額の債権を回収するべく水面下で動き始める。やられたら倍返し、いや十倍返し。腐りきった官僚体質の銀行組織に、一人の銀行員が真正面から立ち向かう痛快リベンジ劇だ。元銀行員である著者の経験に裏打ちされたリアルな銀行描写と、権謀術数を駆使しながら正義を貫く主人公の姿が読者を引き込む。単純に正論を叫ぶだけでなく、清濁併せ飲みながら戦う半沢の姿は、理不尽な組織の中で働く全ての人間へのエールとも言える。夢を見続けるのは途轍もなく難しい、しかしその難しさを知る者だけが夢を見続けられる、という言葉が胸に刺さる一冊。

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絶賛5,003
好評4,432
普通1,630
不評206
酷評96

TOTAL 11,367 reviews

6俺たちの箱根駅伝

俺たちの箱根駅伝

2024年刊行

13,552pt

TOTAL SCORE

舞台は、毎年正月に日本中を熱狂させる大学駅伝の頂点、箱根駅伝。本作は二つの物語が交互に描かれる構成です。一方は、かつて連覇を誇りながらも今は低迷する古豪大学の主将、青葉隼斗。予選落ちという苦い現実の後、関東学生連合チームのキャプテンとして公式記録に残らない立場で箱根路に挑みます。監督を務めるのは、陸上界を離れ商社マンとなっていた伝説のOB・甲斐。彼が掲げた規格外の目標は、寄せ集めのチームに葛藤と覚悟をもたらします。もう一方は、千人ものスタッフを束ねる大日テレビのプロデューサー・徳重。テレビマンの矜持を懸け、組織の圧力と戦いながら放送を守ろうとします。読者からは、実際に目の前でレースが行われているようだ、読みながら何度も泣いた、徹夜で読み終えたという声が相次ぎます。走る者も、伝える者も、それぞれの誇りと青春を懸けた、感動の長編小説です。

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絶賛4,846
好評1,848
普通351
不評75
酷評39

TOTAL 7,159 reviews

7半沢直樹 アルルカンと道化師

半沢直樹 アルルカンと道化師

2020年刊行

12,813pt

TOTAL SCORE

東京中央銀行大阪西支店の融資課長として赴任した半沢直樹のもとに、ある案件が持ち込まれる。大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。本作はシリーズ第一作よりも前の時代を描いた、いわば「エピソードゼロ」にあたる物語。石を投げれば人でなしに当たると評される銀行という組織の中で、基本は性善説、だがやられたら倍返し、という信念を貫く半沢の姿は、全サラリーマンの憧れとも言われる。買収をめぐる銀行内部の権力闘争に加え、ある有名な絵画に隠された謎と、若き二人の画家の切なくも美しい生涯が絡み合うミステリー要素も見どころのひとつ。勧善懲悪の痛快さはそのままに、人情味あふれる物語が最終章で鮮やかに反転する。

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絶賛4,501
好評2,064
普通641
不評69
酷評101

TOTAL 7,376 reviews

8半沢直樹 2 オレたち花のバブル組(改題: オレたち花のバブル組)

半沢直樹 2 オレたち花のバブル組(改題: オレたち花のバブル組)

2008年刊行

12,298pt

TOTAL SCORE

120億円もの巨大損失を抱えた名門ホテルの再建を押し付けられた銀行員が、四面楚歌の状況で次々と立ちはだかる敵に挑む企業小説。銀行内部に潜む見えざる敵の暗躍、金融庁の史上最強のボスキャラとの息詰まる対決、そして伏魔殿の奥で糸を引く黒幕の存在。正義を持って挑んでもそれだけでは済まされない組織の論理が、読む者に緊張感を与え続ける。一方で、出向先で執拗ないびりにあう同期の近藤が、銀行員としての誇りを取り戻していく再生のドラマも丁寧に描かれ、サラリーマンがイエスとしか言えなくなったとき仕事は無味乾燥なものになるという言葉が胸に刺さる。どんな窮地にあっても必ずどこかに解決策はあると信じて前を向く男たちの姿は、業界や世代を問わず働くすべての人の心を揺さぶる。責任もピンチも前作からパワーアップし、最終章では予想を裏切る展開が待ち構えている。

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絶賛3,910
好評3,627
普通1,290
不評147
酷評67

TOTAL 9,041 reviews

9陸王

陸王

2016年刊行

11,624pt

TOTAL SCORE

埼玉県行田市に、創業百年の老舗足袋業者がある。その名は「こはぜ屋」。しかし百年の歴史があっても、従業員わずか二十名の零細企業であり、業績はじり貧。四代目社長の宮沢は、銀行からの融資さえままならない日々を送っていた。そんな彼が思いついた起死回生の一手、それが足袋づくりの技術を活かした、裸足感覚のランニングシューズの開発だった。資金難、素材探し、開発力不足、そして世界的スポーツブランドからの執拗な妨害。まさに「無謀」とも言える挑戦に、こはぜ屋の全員が情熱をぶつける。一方、かつて箱根駅伝で将来を嘱望されながら故障でどん底に落ちたランナーの復活劇も絡み合い、物語は熱を帯びていく。「結局仕事って情熱と人の縁」と読者が語るように、人との繋がりが次々と奇跡を呼び込む展開は胸を熱くさせる。「全力で頑張った奴が全ての賭けに負けることはない」という宮沢の言葉が、読む者の背中をぐっと押す、王道にして骨太な企業小説の傑作。

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絶賛3,672
好評1,866
普通562
不評56
酷評78

TOTAL 6,234 reviews

10七つの会議

七つの会議

2012年刊行

11,474pt

TOTAL SCORE

ありふれた中堅メーカーで、ある日突然起きたパワハラ騒動。トップセールスマンのエリート課長が、よりによって万年係長に訴えられるという前代未聞の事態から物語は幕を開けます。だが、不可解なのはその後の人事です。誰もが首をかしげる裁定の裏には、会社全体を揺るがす巨大な秘密が隠されていました。物語は複数の視点で語られる連作短編の形を取り、章が進むにつれてスケールが拡大していきます。居眠りばかりしているだけに見えた八角という男の存在感が後半に向けて増していく構造は、まさに読者が口をそろえて語る醍醐味です。物事は一面だけを捉えて見ては駄目、という言葉が物語全体を貫くテーマとなっています。会社の方針に従うか、自分の良心に従うか。利益のために魂を売ることは、果たして自分には無縁だと言い切れるでしょうか。筋書きのない会議が次々と開かれ、巨大組織の闇が一枚ずつ剥がされていく結末は、爽快感とともに深い余韻を残します。

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絶賛3,527
好評4,079
普通1,621
不評225
酷評166

TOTAL 9,618 reviews

11鉄の骨

鉄の骨

2009年刊行

10,916pt

TOTAL SCORE

中堅ゼネコンに勤める若手社員・富島平太は、現場から「談合課」と揶揄される業務課へ異動を命じられる。会社が傾くかもしれない地下鉄工事の受注をめぐり、平太は業界の大物フィクサーと接触しながら、談合という「謎の日本的システム」の深淵へと足を踏み入れていく。組織に殉じるか、正義を信じるか。「清濁併せ呑む」という言葉の本当の意味を問いながら、仕事にも恋愛にもピンチが重なる平太の運命がハラハラと展開する。勧善懲悪では割り切れない現実の重さを描きながらも、読後は爽やかさが残る白熱の人間ドラマ。吉川英治文学新人賞に輝いた作品。

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絶賛3,224
好評2,960
普通1,067
不評135
酷評117

TOTAL 7,503 reviews

12下町ロケット ヤタガラス

下町ロケット ヤタガラス

2018年刊行

9,535pt

TOTAL SCORE

宇宙から大地へ、技術の舞台は農業フィールドへと移る。準天頂衛星が導くのは、日本の農業を根底から変える無人農業ロボットの開発プロジェクト。帝国重工の財前と佃製作所がタッグを組む一方、かつて袂を分かったライバルたちが立ちはだかり、裏切りと策略が入り乱れる熾烈な争いが幕を開ける。水戸黄門構文と評されるほど骨太な勧善懲悪の構造でありながら、読者を飽きさせないのは、佃航平という経営者の揺るぎない信念と、社員たちの人間味溢れる姿があるからこそ。自らを裏切った者にさえ手を差し伸べる佃の決断は、物づくりの理念を体現した感動の瞬間として読者の胸に刻まれる。シリーズの締めくくりに相応しい、爽快かつ温かな大団円が待つ。

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絶賛2,459
好評1,118
普通314
不評6
酷評56

TOTAL 3,953 reviews

13ルーズヴェルト・ゲーム

ルーズヴェルト・ゲーム

2012年刊行

9,487pt

TOTAL SCORE

野球を愛したルーズヴェルト大統領は、「一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」と語った。経営危機に瀕する中堅メーカー・青島製作所では、聖域なきリストラが断行され、かつて名門と呼ばれた野球部にも廃部の危機が迫る。ライバル企業・ミツワ電器からは合併提案が突きつけられ、会社も野球部も崖っぷちの状態が続く。社長が、選手が、監督が、技術者が、それぞれの人生とプライドをかけて挑む、企業小説と野球小説が同時に味わえる熱い一冊。「怖く苦しいけど、楽しくもある、まるで人生」と評された読後感は、最終章での大逆転劇でさらに鮮やかに輝く。

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絶賛2,492
好評2,490
普通1,118
不評173
酷評91

TOTAL 6,364 reviews

14ノーサイド・ゲーム

ノーサイド・ゲーム

2019年刊行

9,182pt

TOTAL SCORE

エリート街道を歩んでいた大手自動車メーカーの社員が、上司の案件に異を唱えたことで地方工場の総務部長へと左遷される。さらに、かつての強豪でありながら今は成績不振と巨額赤字に苦しむ社会人ラグビー部のゼネラルマネージャーまで兼務させられることに。ラグビーの知識ゼロのズブの素人が、廃部の危機に瀕するチームをどう立て直すのか。企業内の権力闘争、腐敗した協会との戦い、そしてグラウンドでの熱い試合が絡み合い、物語は怒涛の展開を見せる。「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE」の精神を軸に、予想外の裏切りと逆転劇が読む手を止めさせない。企業小説としてもスポーツ小説としても楽しめる、まさに一気読み必至の作品。

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絶賛2,272
好評1,159
普通355
不評42
酷評29

TOTAL 3,857 reviews

15下町ロケット ゴースト

下町ロケット ゴースト

2018年刊行

8,225pt

TOTAL SCORE

佃航平率いる下町の中小企業・佃製作所が、またしても絶体絶命の危機に立たされる。ロケットエンジン部品の発注元である帝国重工の業績悪化、主要取引先からの非情な通告、そして信頼の厚い番頭・殿村に訪れた大きな転機。起死回生の一手として佃が踏み出したのは、農機具用トランスミッション部品という全く新たな事業領域への挑戦だった。その過程で出会うのが、天才エンジニアを擁するベンチャー企業・ギアゴースト。しかし彼らは佃にとって、敵か、それとも味方か。「どんな悪霊よりも人間のほうが、よっぽど怖い」とレビュアーが語るように、企業間の策略と裏切りが渦を巻く展開は息をのむ緊張感をもたらす。モノづくりへの矜恃を胸に、職人魂が熱く燃え上がるシリーズ第三弾。

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絶賛1,884
好評1,352
普通539
不評69
酷評51

TOTAL 3,895 reviews

16シャイロックの子供たち

シャイロックの子供たち

2006年刊行

7,624pt

TOTAL SCORE

銀行の一支店で百万円が忽然と消えた。女子行員に疑惑の目が向けられる中、別の男性行員が失踪するという衝撃の展開へと発展する。叩き上げの誇り、格差のある社内恋愛、家族への深い思い、上がらない営業成績。現金紛失事件の裏側に透けて見えるのは、組織という名の歯車に挟まれながらも懸命に生きる行員たちの人間的葛藤だ。連作短編と見せかけ、物語が進むにつれ登場人物たちの運命が絡み合い、やがて長篇ミステリーとしての全貌が姿を現す。シャイロックとは強欲な金貸しを指す。その一線を越えた時、銀行員はシャイロックになる。普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを鮮烈に描いた傑作群像劇。著者自身が記念碑的な一冊と語る、原点にして最高峰の作品。

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絶賛1,701
好評2,441
普通1,811
不評302
酷評122

TOTAL 6,377 reviews

17アキラとあきら

アキラとあきら

2017年刊行

7,613pt

TOTAL SCORE

零細町工場の息子・山崎瑛と、大手海運会社の御曹司・階堂彬。同じ「アキラ」という名を持ちながら、まるで対極の環境で育った二人が、産業中央銀行に同期入行することで運命的に交わっていく。それぞれが背負った宿命と逆境の中で磨かれた信念が、バンカーとしての矜持となって輝く。「金は人のために貸せ」という言葉が象徴するように、利益優先の論理に真っ向から抗う二人の姿は圧倒的にカッコいい。旧態依然とした大声の権力者たちに対し、静かな知性で立ち向かう対比が読み応え抜群。七百ページ超の長編ながら、中盤以降は一気読み必至の展開が続き、すべての伏線が束になって収束するクライマックスは爽快感と感動が押し寄せる青春経済巨篇。

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絶賛1,476
好評1,453
普通521
不評48
酷評16

TOTAL 3,514 reviews

18ハヤブサ消防団

ハヤブサ消防団

2022年刊行

7,277pt

TOTAL SCORE

東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の消防団に誘われ入団した太郎は、のどかな集落の人々と濃密な関係を築いていく。しかしその裏で、連続放火事件がひそかに進行していた。タウンソーラー業者による土地の買い占め、そして背後に見え隠れする謎の宗教団体。味方と思っていた人物が敵に、敵と思っていた人物が味方へと、次々と評価が逆転していく展開に翻弄される。企業や銀行を舞台にしてきたこれまでの作風とは一線を画す、田園を舞台にした珠玉のミステリー作品。第36回柴田錬三郎賞受賞作。

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絶賛1,551
好評1,665
普通1,148
不評186
酷評59

TOTAL 4,609 reviews

19不祥事

不祥事

2004年刊行

7,023pt

TOTAL SCORE

メガバンクの内部に渦巻く不正、隠蔽、保身の連鎖。そこに切り込むのが、「狂咲」の異名を持つ若手女子行員、花咲舞です。事務処理の達人である彼女は、上司を上司とも思わぬ破天荒な言動で知られながら、その実、銀行の歪んだ慣習と真正面からぶつかる圧倒的な行動力の持ち主。問題を抱えた支店を巡る臨店指導の現場で、三千万円の誤払いから不正融資、データ流出まで、次々と不祥事をあぶり出していきます。読者からは「ドロドロ状態からスカッと、気持ちいい」「痛快度ナンバー1」との声が上がる八編の連作短編集。勧善懲悪でありながら、単純な爽快さだけに終わらない余韻も魅力で、銀行という組織の内側をリアルに描いた著者の元銀行員としての視点が随所に光ります。

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絶賛1,354
好評1,902
普通1,279
不評151
酷評78

TOTAL 4,764 reviews

20下町ロケット2 ガウディ計画(改題: 下町ロケット ガウディ計画)

下町ロケット2 ガウディ計画(改題: 下町ロケット ガウディ計画)

2015年刊行

6,873pt

TOTAL SCORE

ロケットエンジン開発で倒産の危機を乗り越えた大田区の町工場・佃製作所が、次に挑むのは人工心臓弁の開発だった。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器は、心臓病を抱える子どもたちを救う可能性を秘めている。しかし、中小企業にとってあまりにリスクの大きいこの挑戦には、医療界の腐敗した権力構造や、地位と名誉に群がる者たちの妨害が次々と立ちはだかる。「ロケットから人体へ」という大胆な転換の中で、技術者たちは問い続ける。自分たちは何のために戦っているのかを。勧善懲悪の展開は分かっていても読む手が止まらない、痛快エンターテインメント。

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絶賛1,168
好評1,103
普通321
不評20
酷評3

TOTAL 2,615 reviews

21民王

民王

2010年刊行

6,847pt

TOTAL SCORE

総裁選を勝ち抜き、満を持して首相に就任した武藤泰山。しかしある日突然、遊んでばかりのバカ息子・翔と中身が入れ替わってしまう。国会の壇上で漢字を読み間違え、幼稚な発言を繰り返す翔。一方、息子の身体に入った泰山は就職活動の面接会場へと向かう羽目に。しかもこの異常事態、二人だけではなかった。漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミが入り乱れる中、背後には巨大な陰謀の影が迫る。笑いあり感動ありのドタバタ劇が、やがて父と息子のぶつかり合いを経て、真の政治家とは何かという重いテーマへと結実していく、痛快政治エンタメ作品。

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絶賛1,574
好評2,131
普通1,780
不評405
酷評159

TOTAL 6,049 reviews

22ようこそ、わが家へ

ようこそ、わが家へ

2013年刊行

6,552pt

TOTAL SCORE

恐怖のゲームがはじまった。真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、駅のホームで割り込み男を注意したことをきっかけに、家族ぐるみの執拗な嫌がらせへと巻き込まれていく。花壇は踏み荒らされ、郵便物は汚染され、車には傷がつき、部屋からは盗聴器まで発見される。見えない相手との消耗戦に心をすり減らしながらも、一家は対決を決意する。さらに出向先の会社では営業部長の不正疑惑に気づいたことで、仕事面でも窮地へと追い込まれていく。公私ともに追い詰められた男が、家族を守るために覚悟を決める姿は、まさに強くないヒーローの物語。序盤の陰鬱な展開から一転、終盤は勧善懲悪の痛快さが炸裂する、身近に潜む恐怖を描いた長編サスペンス。

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絶賛1,101
好評2,215
普通1,676
不評242
酷評72

TOTAL 5,306 reviews

23花咲舞が黙ってない

花咲舞が黙ってない

2017年刊行

6,014pt

TOTAL SCORE

東京第一銀行の臨店指導グループに所属する花咲舞は、空気を読まず、不正を見逃せない跳ねっ返り行員。ある日、ライバル行との合併騒動の裏で、組織が隠し続けてきたパンドラの箱を開けてしまう。隠蔽工作、行内政治、妖怪重役が立ちはだかる中、正義の狂咲は黙っていられない。各話で痛快な決着をつけながら物語は進み、終盤には怒涛の展開が待ち受ける連作短編集。読者からは、矜恃を忘れずに黒いものは黒いと断言する花咲舞の姿が、働くあらゆる人に元気や勇気を与えると高く評価されている。

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絶賛1,000
好評937
普通468
不評45
酷評31

TOTAL 2,481 reviews

24株価暴落

株価暴落

2004年刊行

5,920pt

TOTAL SCORE

業績悪化で経営危機に陥った巨大スーパー・一風堂を、連続爆破テロが襲う。企業テロを示唆する犯行声明に株価は暴落し、一風堂からの巨額追加支援要請をめぐって、白水銀行審査部の板東と企画部の二戸が真っ向から対立する。融資の要諦は回収にあり、という信念を持つ板東が、行内の圧力に屈せず正義を貫こうとする姿が物語の核心だ。一方、警視庁の刑事たちが追う爆破犯の背景には、銀行融資を巡る深い闇と怨念が潜んでいた。銀行内部の権力闘争と犯罪捜査という二本立ての構成で、追い詰められ、追い詰められ、最後にどんでん返す池井戸劇場を満喫できる傑作金融エンタテイメント。

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絶賛1,055
好評1,369
普通1,134
不評167
酷評71

TOTAL 3,796 reviews

25ブティック

ブティック

2026年刊行

5,876pt

TOTAL SCORE

銀行入行3年目にして、エリート街道まっしぐらだった若き主人公が、ある案件をきっかけに理不尽な戦力外通告を受け、組織を去ることになる。再起をかけて飛び込んだ世界は、売り手か買い手のどちらか一方のみに寄り添い、誠実に伴走するという信念を貫く、少数精鋭のM&Aブティック。複数の案件が絡み合いながら物語は加速し、かつての因縁ある組織との正面衝突へと発展していく。強い者ではなく、正しい者が勝つ。その信念のもと、巨大な権力に立ち向かう姿は、まさに勧善懲悪の王道エンターテインメント。仕事とは何か、会社は誰のためにあるのかを問い続ける熱量と、最後に訪れる圧倒的なカタルシスが、読む手を止めさせない。

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絶賛914
好評395
普通88
不評5
酷評6

TOTAL 1,408 reviews

26かばん屋の相続

かばん屋の相続

2011年刊行

5,676pt

TOTAL SCORE

銀行や信用金庫に勤める男たちを主人公にした、全6編の短編集。取引先の中小企業と融資担当者が織りなす人間模様を、元銀行員ならではのリアリティで描いた作品です。表題作では、40年続くかばん屋の社長が急逝し、遺言をめぐる兄弟の対立が浮かび上がります。財産の移動であるはずの相続が、感情と責任の受け渡しへと変容していく様は、読者に静かな問いを投げかけます。各編は「これは実際に世間に起こっていることなんだよね」としみじみ感じさせるリアルさに満ちており、想定外の結末を迎える作品も収録されています。経済小説というよりも人間ドラマとして読めるため、金融知識がなくても深く引き込まれる一冊です。

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絶賛947
好評1,488
普通1,345
不評200
酷評75

TOTAL 4,055 reviews

27
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なるへそ

2015年刊行

5,526pt

TOTAL SCORE

いつも「準備中」の札を掲げる小さな寿司屋を舞台に、月に一度だけ開かれる秘密の会がある。各界の専門家四人が集い、ゲストが持ち込む解けない謎に侃々諤々の議論を繰り広げる。しかし百戦錬磨の専門家たちをもってしても、謎は一向に解けない。そこへ意外な人物が颯爽と登場し、あっと驚く答えを導き出す。落語の小噺を思わせる軽妙な語り口と、最後にしっかり効いたオチが読後感を爽快なものにしてくれる。かつて小説誌に掲載されたきり埋もれていた、著者自身も珍しいと語るパロディ短編の復活作。

絶賛1,205
好評1,004
普通770
不評234
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28果つる底なき

果つる底なき

1998年刊行

5,379pt

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謎の言葉を残して、同僚の銀行員が命を落とした。死因はアレルギーショック、しかしその裏に潜む不正の疑惑。亡き同僚の妻は、かつての恋人だった。個人的な感情と正義感を胸に、主人公・伊木はメガバンクという名の伏魔殿へたった一人で踏み込んでいく。手に汗握る展開と、金の動きを克明に追う緻密な筆致は「銀行ミステリーの誕生を宣言する作品」と選考委員に言わしめたほど。ハードボイルドの緊張感と人間ドラマが絶妙に交差するデビュー作にして、後の銀行シリーズへと続く原点の一冊。

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絶賛848
好評1,504
普通1,428
不評234
酷評75

TOTAL 4,089 reviews

29最終退行

最終退行

2004年刊行

4,885pt

TOTAL SCORE

負け組と呼ばれる銀行の副支店長が、バブル期の失策への責任を取らず私腹を肥やし続ける元頭取に、ひとり立ち向かう長編銀行ミステリー。本部の締め付けと不況に苦しむ取引先の間で板挟みになりながら、毎夜最後まで支店に残り働く主人公が、銀行ぐるみの巨大な不正の匂いをかぎつけていく。さらに旧日本軍が隠したとされる幻の秘密資金、M資金を巡る謀略が絡み合い、物語はスケールを一気に広げる。組織の論理を振りかざす者ほど、自らはそのルールを無視して好き放題をやっている、という構造的な矛盾が鋭くえぐられ、読者を終盤へと引き込むスリリングな展開の末、痛快な結末が待ち受けている。

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普通643
不評100
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TOTAL 2,467 reviews

30
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犬にきいてみろ

2018年刊行

4,672pt

TOTAL SCORE

銀行の臨店班として活躍する花咲舞が、ひょんなことから町工場の二代目社長の悩みに巻き込まれていく物語。内部告発の手紙をめぐる不正疑惑の真相を、舞と相棒の相馬健がコミカルな掛け合いを繰り広げながら追いかけていく。活躍の舞台が銀行の外へと広がり、いつもとは一味違うアウェー感が新鮮さを生み出しつつも、シリーズおなじみの痛快な展開はしっかりと健在。タイトルがそのままキーワードになった爽快なストーリー展開に、読み終わったあとのスッキリ感はこのシリーズの醍醐味といえる。

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普通480
不評114
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TOTAL 2,284 reviews

31仇敵

仇敵

2003年刊行

4,548pt

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大手メガバンクで次長職を務めたエリートが、濡れ衣を着せられて辞職し、地方銀行の庶務行員として静かな日々を送る。駐車場整理や窓口案内をこなしながらも、若手行員からの相談を解決に導く充実した日々。しかしかつてのライバルから届いた一本の電話が、すべてを変える。その男は翌日、謎の最期を迎えた。銀行の不正に巣食う巨悪、権力と金がうごめく頭脳戦、そして命を奪われた者たちの影。銀行員ではなく、人間としての戦いが幕を開ける。連作短編でありながら全話が緻密に繋がり、元エリートの矜恃と熱い復讐心が交差する銀行ミステリーの傑作。

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絶賛638
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酷評40

TOTAL 2,878 reviews

32BT'63

BT'63

2003年刊行

4,142pt

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父の遺品に紛れていた一本の古い鍵。それに触れた瞬間、心を病み妻にも去られた息子・琢磨の視界に、東京オリンピック前夜の昭和38年が広がった。若き日の父・史郎が挑んだ運送会社での画期的な新事業、そして秘められた恋。しかし「呪われたトラック」と恐れられるBT21号の運転手たちが次々と犠牲になり、闇の住人・成沢が仕掛ける罠が史郎へと迫る。息子は現代に残る父の足跡を丹念に追いながら、高度成長期に深く刻まれた昏い真実へと辿り着く。まるでバック・トゥ・ザ・フューチャーを彷彿とさせる時空を超えた父と息子の絆が、絶望の果てに希望を灯す感動の大作。

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33
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神保町奇譚

2017年刊行

3,894pt

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神保町の一見客お断りの寿司屋で、銀行員コンビが耳にした一人の老婦人の話。亡き娘の遺品から見つかった通帳には、娘の死後も動いた形跡があり、一時は3400万円もの残高が記録されていた。しかし翌月にはきれいに引き出され、残るのは最初の1000円のみ。娘に何があったのか、その真相を追う二人が幽霊口座の謎に迫っていく。ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか最後の方までわからないと評されるほど、物語の運びが巧みで、読者を最後まで引きつける一作。半沢直樹的な銀行員の矜持と人間ドラマが、コンパクトながら凝縮された筆致で描かれている。

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不評159
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TOTAL 2,274 reviews

34銀行総務特命

銀行総務特命

2002年刊行

3,763pt

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巨大銀行の内側に渦巻く、醜聞と権力の闇。帝都銀行の総務部に密かに設置された特命担当、指宿修平は、顧客名簿の流出から現役行員のスキャンダル、幹部の裏金工作まで、組織が隠蔽したいあらゆる不祥事を一手に引き受ける孤独な調査役だ。全8話の短編連作で描かれる銀行ミステリーは、展開のバリエーションも豊富でキレと疾走感があると読者から高く評価されている。法律の上で問題なくても、人として許されない行動がある。そんな信念を胸に腐敗した組織の闇へと踏み込んでいく指宿の姿は爽やかで胸がスッキリすると評判だ。実際に銀行員だった著者ならではのリアリティが、金融業界の暗部をまざまざと浮かび上がらせる。

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絶賛457
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不評157
酷評58

TOTAL 2,413 reviews

35民王 シベリアの陰謀

民王 シベリアの陰謀

2021年刊行

3,212pt

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第二次内閣を発足させた総理大臣・武藤泰山のもとに、驚愕の知らせが届く。発症すると人を凶暴化させる謎のウイルスが猛威を振るい、内閣の目玉であるマドンナこと高西麗子環境大臣がそのウイルスに侵されたというのだ。感染源はシベリアとの情報が浮上し、バカ息子の翔と秘書の貝原とともに泰山は見えない敵に立ち向かう。緊急事態宣言への反発、陰謀論者たちの台頭と世論の逆風が吹き荒れるなか、「笑い事じゃないことが起きているのに笑ってしまう」と読者を唸らせる抱腹絶倒の展開が続く。政治の裏側を鋭く描きながらも、「答えは君の中にある」という力強いメッセージが胸を打つ政治エンターテインメント。

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絶賛393
好評524
普通558
不評150
酷評33

TOTAL 1,658 reviews

36銀行仕置人

銀行仕置人

2005年刊行

2,861pt

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メガバンクに巣食う悪を、たった一人の銀行員が暴く、痛快復讐劇。エリートコースを歩んでいた主人公・黒部一石は、五百億円にも及ぶ巨額融資の失敗の責任を一身に負わされ、通称「座敷牢」と呼ばれる閑職へと追いやられる。しかしやがて彼は、これが組織ぐるみで仕組まれた罠だったことに気づく。水戸黄門さながらの「現代版勧善懲悪」と読者から称されるそのストーリーは、権謀術数が渦巻く銀行の闇をリアルに描きながら、最後には胸のすくような結末へと読者を導く。半沢直樹を彷彿とさせつつも、独自の味わいを持つ金融長編ミステリー。

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酷評8

TOTAL 1,207 reviews

37銀行狐

銀行狐

2001年刊行

2,659pt

TOTAL SCORE

銀行を舞台にした全五編のミステリー短編集。元銀行員だからこそ描ける、金融機関の内側に渦巻く欲望と闇が圧倒的なリアリティで描かれる。破綻した支店の金庫室で発見された遺体の謎、営業時間中に窓口から消える現金、狐を名乗る脅迫者が銀行の危機管理の盲点を巧みに突く表題作など、どの話も銀行という日常的な場所が犯罪の舞台へと豹変する。勧善懲悪のスカッとした痛快さよりも、理不尽な権力に踏みにじられた者の悲哀や、平凡な人間に魔が差す瞬間が静かに描かれるのが特徴。銀行員が恨みを買うことは日常茶飯事であり、動機は金か、憎しみか、悲しみか。カードの履歴から個人の生活が透けて見える恐怖など、身近な場所に潜む危うさも描かれる。

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絶賛239
好評359
普通452
不評86
酷評13

TOTAL 1,149 reviews

38架空通貨(改題: M1)

架空通貨(改題: M1)

2000年刊行

2,149pt

TOTAL SCORE

父の会社が破綻した女子高生・麻紀。元商社マンという異色の経歴を持つ高校教師・辛島は、教え子の姿を追って地方の企業城下町へと足を踏み入れる。そこに広がっていたのは、円すら凌駕する闇のカネが人・企業・銀行までをも支配する、歪んだ経済王国の実態だった。硬貨に表裏があるように、金にも常に裏の働きがある。裏の働きとは、金を持つ者の心を支配するという働きだ。江戸川乱歩賞を受賞したデビュー作に続く第二弾として書かれた骨太な金融パニック・サスペンス。勧善懲悪とは一線を画し、読後に独特のリアルな余韻を残す硬派な経済ミステリーとなっている。

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絶賛161
好評419
普通658
不評153
酷評27

TOTAL 1,418 reviews

39金融探偵

金融探偵

2004年刊行

1,687pt

TOTAL SCORE

銀行が倒産し、突然の失業に見舞われた元エリート銀行員が主人公の連作短編集。ハローワーク通いの傍ら、ひょんなことから金融コンサルタントまがいの相談業を始めることになる。持ち込まれる案件は、出納記録だけが綴られた謎めいたノートの持ち主を探す話から、角膜移植後に脳裏に映し出される幻の光景の謎、巧妙な計画倒産まで多岐にわたる。銀行内部を知り尽くした主人公だからこそ辿り着ける真相が光る一方、不器用にもがきながら悪戦苦闘する姿はどこかリアルで親しみやすい。全七篇それぞれが異なる顔を持ち、金融ミステリーの枠に収まらない意外な展開が随所に仕掛けられている。

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絶賛112
好評267
普通475
不評109
酷評22

TOTAL 985 reviews

40ハヤブサ消防団 森へつづく道

ハヤブサ消防団 森へつづく道

2026年刊行

832pt

TOTAL SCORE

ドラマ化と柴田錬三郎賞に輝いた大ヒットミステリの続編が登場。自然豊かな八百万町ハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎は、消防団員としても活躍しながら、ある文学賞にノミネートされる。最大のライバルは、美貌の歴史ミステリ作家・北原未南。やがて彼女に不可解な盗作疑惑が浮上する。一方、町では若い女性が我が子を残して川で命を落とし、自殺か他殺か謎が深まる。文壇の内幕、地方政治の腐敗、そして戦時下の歴史まで、複数のレイヤーが絡み合い、「いろんな謎がやがて一つに回収されていく」息をのむ展開が待ち受ける。田舎の穏やかな空気感の裏で渦巻く巨大な疑惑へと、太郎は否応なく引き込まれていく。

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絶賛27
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41これだけ覚える融資の基礎知識

これだけ覚える融資の基礎知識

2005年刊行

675pt

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半沢直樹や下町ロケットで知られる直木賞作家が、実は元銀行員であることを知っているでしょうか。三菱銀行での実務経験をもとに書かれた、銀行融資の入門書です。融資の形態から財務諸表の読み方、担保の基礎知識、与信判断のポイントまで、現場で本当に必要な知識が網羅されています。読者からは、「何回読んでも新しい発見がある」との声も上がるほど、内容の濃い良書と評されています。融資担当者はもちろん、営業や渉外、さらには金融機関から資金調達を検討している方にも、銀行の考え方を理解する上で大いに参考になる一冊です。

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絶賛27
好評22
普通20
不評3
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42MIST

MIST

2002年刊行

580pt

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標高五百メートル、のどかな高原の町・紫野で、一人の経営者が謎の遺体となって発見される。自殺か他殺か判然としない中、捜査を嘲笑うように第二、第三の犠牲者が続出する。いずれも喉を一気に掻き切られた、同一犯の仕業を示す凄惨な現場。霧のようにつかめぬ犯人に立ち向かうのは、この小さな町にたった一人配属された駐在巡査、上松五郎だ。やがて浮かび上がる、五年前の東京で起きた連続事件との奇妙な一致。闇サイト、不倫、借金と地方経済の閉塞感が複雑に絡み合う中、物語は最終章まで真犯人の正体を巧みに隠し続ける。銀行や企業を舞台にした社会派ミステリーとは一線を画す、著者の意外な一面が堪能できる作品。

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絶賛43
好評82
普通195
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43「半沢直樹」で経済がわかる!

「半沢直樹」で経済がわかる!

2014年刊行

499pt

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銀行の融資課長が企業を訪れる際に何を見ているのか、粉飾決算はどのように見抜くのか、そしてバブル期とは一体何だったのか。裁量臨店、信用格付け、法的整理など、知っていそうで知らない金融・経済用語を、人気シリーズの名場面と名セリフをとおして学べる、いわば知の倍返しの一冊。実際に二十年以上メガバンクに勤務した著者が、銀行員の仕事の実態から企業買収の最前線まで、百のキーワードでわかりやすく解説する。サラっとためになる、半沢ワールドが二度美味しくなる画期的な経済入門書。

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絶賛15
好評28
普通47
不評10
酷評2

TOTAL 102 reviews

44会社の格付

会社の格付

1997年刊行

167pt

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銀行が企業をどのように評価しているのか、その仕組みをわかりやすく解説した一冊。都市銀行が新たに導入した取引先格付の仕組みを丁寧に説明し、有名企業56社を実際に格付けした結果も収録。各業界の企業が銀行からどう見られているか、イメージとは異なる現実が浮き彫りになる。さらに、ワークシートに自社の数字を書き込むだけで自社の格付がわかる実践的な構成が特徴で、「めちゃくちゃ実践的で使える本」との声も上がるほど。自社の格付をアップさせる具体的なテクニックも紹介されており、銀行との取引を見直すきっかけを与えてくれる内容となっている。

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絶賛7
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普通1
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45マンガで読み解くやさしい融資

マンガで読み解くやさしい融資

2006年刊行

87pt

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元銀行員という異色の経歴を持つ作家が、銀行融資の世界をマンガと解説でわかりやすく解き明かした一冊。融資担当者としての第一歩から、取引先との関係構築、決算書の読み方、保証の取り方まで、実務の基礎を丁寧に網羅している。あるレビュアーは「半沢直樹の良い副読本」と表現しており、小説作品のリアリティの源泉がこの本にあると実感できる内容になっている。マンガの主人公はあまりにも間抜けで思わず心配になるほどだが、だからこそ銀行員初心者でもすんなり読み進められる。お金と人間の関係というテーマは普遍的であり、融資を受ける側の経営者や経理担当者にとっても一読の価値がある一冊。

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好評5
普通5
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46金融法務がマンガでラクラクわかる本

金融法務がマンガでラクラクわかる本

2000年刊行

38pt

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銀行業務における法律知識を、4コママンガとクイズ形式でわかりやすく解説した入門書。預金業務から手形・小切手、融資、担保と保証、債権回収、コンプライアンスまで、金融法務の全範囲を網羅している。社長を人質にとったり、建物をクレーンで運んできたりと、実際にはあり得ない大げさな事例をマンガで描くことで、難解な法務知識が印象深く頭に入る工夫が随所に施されている。試験ではさっぱり意味がわからなかった内容も非常にわかりやすく理解できると好評で、新入行員や部下を指導する立場の銀行員にも広く支持されている一冊。

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好評2
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4710億円借りたいなら決算書はこうつくれ!

10億円借りたいなら決算書はこうつくれ!

2004年刊行

21pt

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元銀行員として融資の現場を知り尽くした著者が、貸す側と借りる側、両方の視点から資金調達の核心に迫る実務書。「会社が悪いのではなく、決算書が悪いのだ」という明快な主張のもと、信用格付けを高めるための具体的な手法が惜しみなく公開される。多くの中小企業の決算書が税務申告のためにつくられ、銀行融資を意識した構成になっていない現実を鋭く指摘。短期借入より長期借入を選ぶ戦略から、不動産の流動化、リース活用、キャッシュフローの適正管理まで、決算書を劇的に変える手法が丁寧に解説される。財務担当者から経営者まで、銀行との交渉を有利に進めたいすべての人に刺さる一冊。

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48銀行取扱説明書

銀行取扱説明書

1996年刊行

0pt

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銀行との取引がある企業経営者や経理担当者に向けて書かれた、いわば銀行との付き合い方を解き明かす一冊です。取引先格付けの仕組みから資金調達のノウハウ、担保の実態、融資の現場で繰り広げられるドラマまで、銀行という名のブラックボックスを徹底的に解説しています。後に数々の企業小説を生み出す著者のデビュー作であり、銀行を選ぶ側の視点で書かれた構成が特徴的です。融資の裏側を知ることで、銀行との関係性をより主体的に築くためのヒントが詰まった実務的な内容となっています。

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49一目でわかる企業グループの連結格付

一目でわかる企業グループの連結格付

1997年刊行

0pt

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申し訳ありませんが、{書籍あらすじ}と{読者レビュー}のデータが空の状態で提供されています。 「一目でわかる企業グループの連結格付」というタイトルから、企業グループの財務分析や信用格付けに関するビジネス実用書であることは推測できますが、正確な内容を把握した紹介文を作成するためには、あらすじとレビューのデータが必要です。 お手数ですが、以下の情報をご提供いただけますでしょうか。 * 書籍のあらすじ * 読者レビュー 情報をいただければ、指示書の条件に沿った紹介文を作成いたします。

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50貸し渋りに勝つ銀行借入れはこうする

貸し渋りに勝つ銀行借入れはこうする

1998年刊行

-59pt

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銀行員として勤務した著者が、その経験をもとに執筆した実用書です。中小企業が銀行融資をどう活用すべきかを解説しながら、銀行という組織の内側にある論理や体質を鋭く描き出しています。事務的なハウツー本に終わらず、著者が抱く銀行への複雑な感情が随所に滲み出ており、読者からは「組織に対する憤りのようなものが感じられる」との声も寄せられています。後に生み出された数々の小説作品の土台ともいえる一冊で、著者の原点を知る上でも貴重な内容となっています。

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